ユーアイ精機株式会社
このプロジェクトは「H24年度ものづくり中小企業・小規模事業者試作開発等支援補助金」の対象として、次世代自動車の軽量化に向けマグネシウム合金板材の採用を進めるべく取り組みを行った 実践開発型 の事業 です。
推進においては実績ある独自の 『試作開発プロセス図』 を用いることで、以下の面から効果的な事業展開を行いました。
少ない経営資源と予算を有効活用すべく、各プロセスを相互連携させて牽引しています。
I. プレス肉増し工法による「部分・ポイント強度の実現」
II. 異種金属の接合技術による「部位・パート強度の実現」
0. プロセス管理者を含む体制の整備、スケジュールプラン確立
I. プレス増肉し工法向け 専用金型開発 ~ 主な経過状況
II. マグネシウム合金と鋼のレーザー溶接加工 ~ 主な経過状況
失敗事例です。右端が潰れたような形状になっています。
上記ビデオでの製作後に加工の加熱温度を下げていきましたが、その際に金型のストローク調整がうまくいかないと、両端面が潰れてしまう結果になりました。
最終成果の事例です。増肉されているのがお分かりでしょうか...
最終的には 30%増肉 が確認でき、さらに金型温度を下げた際にも同様な結果が得られました。常温でも加工ができるものと考えられます。
溶接結果、及び引っ張り試験後の写真です。※下が試験後のもの
複数回のトライを繰り返し4回目に成果が出ました。失敗から得られた主なポイントは、a) 界面からどれだけ鋼側に離すか、 b) 加工時の酸化抑制の程度、 c) 加工時のガス放出の程度、d) 加工レンズの最適化、等です。
引張り試験のグラフです。
最終的な引張り強度結果としては、伸び 2.5mm、引張り強度 153.7MPaとなっており、最終サンプルで初めて 0.5mm以上の伸びを達成しました。
開発成果、及び今後の事業展開を含め マグネシウム合金を活用した 次世代産業への取り組みに関心のある 製品開発メーカー様 がございましたら、当社または貴社にてプレゼンテーションを行わせて頂きますので、お気軽にお問合せください。
なお、各種データ入手及び情報収集のみを目的としたお問合せには、対応いたしかねますので予めご了承ください。
◆ クルマ未来博 : 2013.10.17-19 at 愛・地球博記念公園
マグネシウム協会 様、マクルウ 様 との共同ブースで、マグネシウム普及へのPRを行いました。
◆ ビジネスフェア 2013 : 2013.11.01 at 名古屋市国際展示場
しんきん主催のイベント、多様なお客様が来場され、当社の開発成果に関心を持って頂きました。
◆ インターネプコン・ジャパン : 2014.01.15-17 at 東京ビッグサイト
「名古屋挑戦型企業塾」での参加、多数の自動車メーカー開発者の方から関心をお寄せ頂きました。
[ 2014.07.15 ] NEW!
本サイトを公開しました。
2013年度の開発事業では、製作フォーメーションを組んだ組織体との守秘義務的な関係性や、新技術開発のテーマ性がより実装化に近づいたことから、詳細の随時公開(Webによる同時発信)は差し控えさせて頂いておりました。
なお、このたび「事業実績報告書」を提出させて頂きました事から、事業の概要及び成果について、ここに公開させて頂くことといたしました。事業推進においてご尽力を頂きました関係各社及び研究・指導者の皆様には改めて厚くお礼を申し上げたく存じます。